2016.12.01
「今年は、秋が無かったね」。先日ある知人から、こう言われた事があった。そう言えば9月から10月にかけて、秋雨前線の停滞によって雨の日が多く、「天高く馬肥ゆる秋」を感じることが少なかった▼日本人にとって「秋」はちょっと特別な季節のようでもある。文化、芸術、スポーツの秋であり、実りの秋でもある。気候的にも過ごしやすく、最も充実した季節であり、活力の源をつくる季節とも言える。それが感じられないとなれば、なにか寂しく、意気消沈してしまうといっても過言ではないかもしれない▼地球温暖化の一言で片づけるのは言い過ぎかもしれないが、異常気象の一つともいえるのかもしれない。夏の集中豪雨、台風被害の北上等、確実に温暖化に向かっているようである▼近代文明の副作用ともいえる温暖化は、異常気象だけで済む問題ではない。人類の存続にもかかわる重大な問題で、地球規模で阻止しなければならない。人任せにはできない問題だ。