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2017.05.10

県内で山林火災が相次いでいる。先月29日浪江町で発生した火災は11日間燃え続け、山林50㌶を焼く大火事となっている▼福島市でも山林が焼け、只見町では下草火災に巻き込まれた男性が亡くなる痛ましい事故があった。本県以外でも山林火災が多発している。連休明けの8日、宮城、岩手両県で発生した山林火災では住民が一時避難するほど。山林火災の場合、多くはたばこの投げ捨てやたき火の後の火の不始末が原因と言われている。空気が乾燥し強風が吹くこの時期、山の中で火が出るとあっという間に燃え広がるため、出火原因が人為的となると、その責任は重い▼新緑の季節を迎え、山菜採りや登山などで、山に入る機会が増えるだけに、たばこやたき火などの火の始末はきちっとしたいものだ▼ところで、たばこの火の不始末は何も山の中に限ったことではない。住宅火災の主な原因の一つに寝たばこがある。一人一人が火の用心を徹底しただけでも災禍は減る。

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