2018.03.12
きのう東日本大震災発生から、ちょうど7年。津波で甚大な被害を受けた市内沿岸部などでは犠牲者を悼み、早期復興を願う鎮魂、祈念式が行われた▼朝の空模様に何か引っかかるものを感じた。嫌な記憶ではあるが、あの日と同じ曇天だったことに気がつくのに時間はかからなかった。人それぞれ「3・11」当時をどう覚えているだろうか。こちらは突き上げる揺れ、海の惨事、余震などさまざまな場面がいや応なくよみがえる▼やや沈みがちな気分だったが、第47回市美展「陶芸」「写真」の部表彰式に足を運んだ。市立美術館に展示中の力作を見るうち、一掃された。特に写真の部は会場を華やかな雰囲気に包んでいた▼生き生きとした人物、四季折々の自然風景、リアルさを追求した芸術風など撮影に時間をかけ、技術を駆使した様子が伝わってきた。特に星が散りばめられた天体写真には惹かれるものがあった。会期中時間をかけ、もう一度見たいものだ。