2018.06.11
いつになく当日朝から緊張した。9日午後から来市された天皇、皇后両陛下の取材に赴いたのだが、現地の雰囲気、写真撮影でしくじりがないかなど考え、妙に落ち着かず食欲も失せた▼それもそのはず、27年10月に皇太子ご夫妻が本市を訪れ、JRいわき駅に下車された際の取材規制が厳しく思うような行動が取れなかったことに起因する。その訪問先のひとつ好間町の県復興公営住宅「北好間団地」に着くと、すでに住民らの歓迎ムードが高まっていた▼一方、行幸啓に伴う物々しい警備、30社超のマスコミ各社が独特の空間を醸し出していた。午後2時50分すぎ、日の丸の小旗が振られる中を乗車された両陛下が団地内に到着、こちらの目の前で降りられた▼関係者の出迎えを受けたあと、双葉郡各町村の住民と言葉を交わす。撮影やめの合図が出る中、約10分間にわたり周囲は静寂に包まれた。集会所に入られたあと、写真データを無事確認し、やっと息をついた。