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2018.07.12

頻発する地震、日本のみならず活発化する火山活動に、あの東日本大震災の悪夢が頭をよぎっていた昨今、思いもよらぬ大災害に西日本が襲われた。中国地方を中心とした西日本豪雨だ▼不明者も含め200人以上の犠牲者を出す、東日本大震災に匹敵するほどの災害になっている。連日の報道で、改めて自然の怖さを思い知ることとなった▼ただ、その報道のあり方について、疑問に思わざるを得ないことも多々ある。昨日も、わが子の無事を祈って黙々と捜索活動する母親をカメラは執拗に追い、リポーターも「どんな心境でしょうか」と無神経とも言える質問をする▼報道の使命は理解できるが、果たしてそれが使命と言えるのだろうか。被害状況は伝えなくてはいけないが、あまりにも視聴率を気にしすぎてはいないだろうか。被災者の心情に土足で踏み込む行為は報道とは言えない。情報が遮断されている被災地では、マスコミの流す正確な情報が頼りなのだ。

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