2018.10.12
任期満了に伴う県知事選がきのう告示された。現職、新人合わせて4人が立候補、28日の投開票までの運動期間中、舌戦を繰り広げる▼震災復興はじめ山積する課題は多く、本県のかじ取りを任せる人材を選ぶのだが、周囲はいたって静かである。現知事に対抗する強力な候補者がいないせいもあろう。知事選に限らず、昨今の選挙では投票率低下が危惧されている▼もっとも前回各選挙の市内投票率は参院選53・53%、衆院選49・62%、県議選45・51%と前々回をわずかに上回ったが、逆に市議選46・6%、市長選49・13%と下回っている。特に市議選は初の半数割れを記録するという事態になった▼改正公職選挙法により、18歳以上に投票する権利が与えられたが、効果はどうか。その昔、大学生らが体制打倒を叫び国内で騒乱を起こした時期があった。その熱気も時間とともに覚めていったが、冷静に判断できる政治行動は選挙にある。若い諸君の投票行動に期待したい。