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2019.01.29

まだ〝あおり運転〟が社会問題化する前のこと▼平谷川瀬の八ツ坂トンネルを抜けて平工業高方面へ向かっていた。陸上競技場へ取材に行くためだったが、前方に時速10~20㌔で走る車が1台。嫌な予感を抱えながらT字路交差点に差しかかると、相手はほぼ停止状態になった▼仕方なしに追い越すとその車(のドライバー)は〝豹変〟してスピードを上げ、クラクションを鳴らしながら総合運動公園内を追ってきた。陸上やテニスの選手たちはさぞ驚いたことだろう。読者の中にも似たような経験をお持ちの方はおられるだろうか。相双地区の常磐道では、車線の数が変わるたび危険な割り込みが見られる。あのエリアもまた危険地帯だ▼「はい、終わりー」。皮肉にも加害者側のドライブレコーダーが判断の決め手となった大阪地裁堺支部では、従来の危険運転致死傷罪ではなく殺人罪が適用された。一歩踏み込んだ判決だが、もしドラレコがなかったらと思うと空恐ろしい。

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