2019.02.06
先月は新年のあいさつを兼ねて多くの人と会った。中でも小売業者と会うと、話題になるのが、小名浜にできた大型商業施設「イオンモール」のこと▼平日はさておき、休日の来店者は7カ月たった今も堅調で、かなりの集客力を誇っていると。そこで気になるのが、オープン前に懸念された周辺店舗の売り上げだが、客層の違いもあってか急激な落ち込みはないと聞く。では多くの品物が競合する既存の大型店はどうか。先日、郊外にある大型店の社長がそのことにふれ「想定内での売り上げ減」と話していた▼イオンが開店してまだ1年もたっていない段階で、結論を出すのは早いが、相双地区からの避難者帰還が進む中、地域全体の消費者人口は限られてくる。大型店がにぎわえば、いずれは周辺の商店が寂れることは十分に考えられる▼生き残りをかけた戦いはこれからが正念場だ。地域商店には、大型店にまねのできないきめの細かいサービスが一層求められる。