2019.04.15
塚田国交副大臣に続き桜田五輪相も失言で職を辞した。政治家や官僚の問題発言があるたびに、国民は政治への不信感を募らせる▼そんな国民の気持ちを、言い表したような調査結果が発表された。日本財団が国会改革をテーマに17~19歳を対象にした意識調査で、3割の若者が「国会は生活に役立たず」と答えている。また5割の人が「分からない」と答え、若者の政治離れが浮き彫りになった▼なぜ若者が政治に対し興味を失い失望しているのか。最近で言えば森友、加計学園問題に統計偽装疑惑、政治家の度重なる失言。その都度、説明責任を果たさないばかりか、いつの間にか問題はやみからやみへ。結果的には核心に触れることなく、幕引きが図られる▼今年は統一地方選挙の年。有権者は生活を豊かにしてくれる政治家に1票を投じるわけだが、また忖度議員や失言議員を増やすのかと思うと、投票意欲は薄れる。若者の政治離れが進むのもうなずける。