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2021.03.25

先日実家から青春時代の思い出の品を運んできた。思い出は人によって違うし、ましてその品となれば、多種多様。抄者の場合は、レコード。数百枚に及ぶレコードを自宅に運び入れた▼友人とのSNSでのやりとりがきっかけで、実家に保管してあったレコードがどうなっているのか気になったのだ。30年も前のことで雑に保管してあった割には、埃はかぶっていたものの保存状態は悪くはなかったようだ▼家でその埃を拭き取りながら、ジャケットを見ていると不思議とそれを聞いていた頃にタイムスリップしたような感じになる。レコードにはそんな力もある。そんな感慨に浸りながらの作業であった▼時代はデジタルへ、今ではCDでさえ時代遅れ、ダウンロードの時代に入っている。ただ、何か味気ない。管理もしやすいし保管に場所も取らない。しかし、何十年も先に、今回味わったようなノスタルジーは感じるだろうか。ちょっとアナログにこだわってみようと思う。

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