2021.08.21
今回と同様に前回、昭和39年の東京五輪でも、オリンピックだけでなくパラリンピックが行われていたとは、長らく知らなかった▼もっとも、平成7年のふくしま国体のときも全国障害者スポーツ大会(旧全国身体障害者、全国知的障害者スポーツ大会)があったから、スポーツは、健常者だけでなく障がいをもつ人も等しく挑戦し、楽しむべきものだったのだ▼コロナ禍で臨時休館中だが、市内の〝障がい者スポーツの殿堂〟いわきサン・アビリティーズでは、健常者もさまざまなパラスポーツを体験できる体験教室を開催中。中体連で障がい者向けの種目が採用される時代になった▼スポーツが「元気と勇気を与える」という言葉は常とう句になってしまったが、世界最高水準のパラアスリートが集まって間もなく開幕するパラリンピックは、多くの人に驚きと感動を与えることだろう。「私もやってみようかな」。元気と勇気をもらい、そういう人が多く出てきてほしい。