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2021.10.05

数年前になるが、いわき出身で都内の大学に通う学生が、金融機関のクラウドファンディングを利用して本市の観光地や飲食店が閲覧できるSNS(会員制交流サイト)の発信コンテンツを作った▼友人と一緒に帰郷した際、どこに行くにも交通手段が限られ、時間を持て余したことで、車を持たない若い世代や旅行者に役立つようなSNSが必要と感じたのだという▼いわき観光まちづくりビューローの実証事業「無料周遊バス」が、今月始動した。市内の宿泊施設利用者限定だが、毎週末に観光地や商業施設、震災伝承施設を巡るバスを運行する▼〝足〟がないとどこにも行けないのは、地方、広域都市の慢性的な課題。前出の学生のように、公共交通機関しかない旅行者にとって、無料周遊バスは魅力的なツールに映るのではないか。バス本数、立ち寄り先などに改善の余地はあるが、まずは利用してもらうことが必要。実証で終わることがないよう力を込めてほしい。

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