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2022.05.24

青々とした稲が広がる田園風景を前に、昔は初夏の訪れを感じ晴れやかな気分となったが、いざ米作りに携わるようになると視点がガラリと変わった。自然と畦や水の管理状況、苗の育ち方に目が行くように▼ただ、面積は2反ほどで作業の多くを大先輩に押し付けてばかり。春と秋の大型連休は毎回返上し、会社勤めの若夫婦と一家総出で、連日真っ暗になるまで20町の水田で作業する親族の農家とは大違いだ▼先日、80代のベテラン農家と話をした。「4町程度じゃ(生計は)成り立たない」と畑も耕すが、親族と違い後継者は不透明。元気なうちはいいが……と声を落とす。近年は温暖化の影響か、周りの農家でコシヒカリの高温障害があらわれ、懸念材料は増すばかり▼ウクライナへの侵攻で小麦の世界的な高騰が懸念される中、主食を支える米に熱視線が注がれている。自給率はほぼ100%。食料安全保障の観点からも〝持続可能な稲作〟の環境整備が急がれる。

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