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2022.05.28

今年は鉄道が開業して150年という記念の年。長い歴史と思いきや、昭和33年生まれにとってはその4割を鉄道とともに生きてきたわけだ▼SLは子どものころから生活の一部として乗っていた。まだJRではなく国有のJNRだった。改札口に駅員が立って、リズミカルに鋏を打ち鳴らしながら硬券を切る職人技が懐かしい▼国鉄入社の夢破れた後も鉄道が好きで、20代は鉄道旅に明け暮れた。青森駅のホームから青函連絡船に乗り継ぐ『津軽海峡冬景色』の世界にひたったこともあった。駅舎で一夜を明かすことも大目に見てもらえた▼高速鉄道時代を迎え、かつては列車で9時間もかかった東京―新大阪間は今や新幹線で2時間半足らず。リニアが開通すればたった1時間で結んでしまう。かつてのゼロ戦に匹敵するスピード。翼のない飛行機といわれる所以だ。でも窓の開かない列車が増えて、窓越しに駅弁を買ったり、別れを惜しむことがなくなったのは残念だ。

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