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2022.10.04

夏休みに入ると、楽しみは何と言っても昆虫採集だった。東の空が白み始めるころ、幼馴染みと近くの森のクヌギやコナラに仕掛けたトラップに向かい、カブトムシやクワガタを取った▼ミヤマ、オオクワがいたら大騒ぎ。蜜に群がるスズメバチなぞ関係なしにと、恐れもせず手を伸ばす。おが屑から幼虫も掘り出し一から育てた。流行り始めたテレビゲームより、虫かごの中の昆虫を眺めていたほうが心弾んだ▼特にヘラクレスオオカブトへの憧れは強く、図鑑を眺めては出会える日を待ち望んでいたが、つい先日、思わぬところで邂逅。同種は輸入が禁止されていたが「野生に危害を及ぼすことがない」と法律が改正され、20年以上前に解禁となっていた▼ふと虫かごの隣を見ると、ナラ枯れの原因となるカシナガの解説が。コナラが減ると、樹液に集まる昆虫たちのえさ場も少なくなる。タヌキやハクビシンがエサを求め町場に姿を現す傍らで、昆虫が姿を消していく。

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