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2022.11.01

2年ほど前だが、とある中学校の依頼を受け、将来の進路選択に役立ててもらおうという特別授業の講師を務めた。たどたどしく記者の業務と新聞の役割を紹介する抄子をじっと見つめ、メモを取る生徒たちの姿が忘れられない▼冒頭、新聞を購読している家庭がどの程度あるか挙手を求めると、2割ほどの結果に愕然とした。親は同世代か。ネットの普及で加速する「新聞離れ」をまざまざと感じた。今の10代はテレビすら見ない▼先日、大手朝刊の販売数が大台を割ったとの見出しが躍った。決して他人事ではなく地方紙、さらに小規模の地域紙の進む道も変わりつつある。米ではローカル紙が次々廃刊。情報難民に歯止めがかからず、政治腐敗や偽の情報が広がる恐れがあるという。市民の知る権利が阻害されているのだ▼新聞には監視の目に限らず、教育・文化を豊かにする役割がある。本日から新生いわき民報が始まる。ローカルメディアとしての気概をみせたい。

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