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2023.01.16

ライト兄弟が世界初となる有人動力飛行に成功した1904(明治36)年、草野心平は現在の小川町上小川に生を受け、今年、生誕120年を迎えた▼後に「けるるんくっく」「ぎゃろわっ」といった心平独特のオノマトペで話題となり、〝蛙の詩人〟として確固たる地位を築く。名だたる詩人、文学者との交流も盛んで生前知られていなかった宮沢賢治の〝天才ぶり〟にほれ込み、世に逸作を出すべく力を尽くした▼しかし少年時代は「ひどく癇が強く腕白な子」で、どこにでもいる少年だったという。弊紙元日号の心平特集で市教育文化事業団の渡辺芳一氏は心平の少年時代について寄稿し、平町を闊歩する心平と今の若者たちに違いはなく未来の大詩人がいるかもしれない、と締めくくった▼若者の可能性は無限大だ。何者にもなれる。受験真っ只中の学生諸君、ライト兄弟のように大きく羽ばたき夢をかなえられるよう、今できることを全身全霊で取り組んでほしい。

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