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2023.09.12

台風13号の影響で8日から降り続いた大雨は各地に大きな爪痕を残した。床上浸水だけに絞れば、11日現在で〝少なくとも〟1151棟。水害は広域にわたり、今後さらに増えることが予想される▼特に内郷の被害は甚大だ。宮川、新川が越水し、いたるる所に濁流が押し寄せた。場所によっては腰の高さを超え、道路がまるで川のように。避難所となっていた内郷二中体育館では泥水が流れ込み、住民たちはステージ上に避難。集中豪雨が長引けば〝あわや〟という危機的状況に直面した▼地球温暖化の時代は終わり地球沸騰化の時代が到来した――。国連のグテーレス事務総長は警告する。これまでの常識が通じない災害が、身近に迫っていることを自覚しなければならない▼避難所に濁流が押し寄せるという異常事実は、まさに東日本大震災の津波被害を思い起こさせる。行政は常軌を逸した気象を前に、ハザードマップを含め新たな安全指針を示す必要に迫られた。

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