『ぎょうざが いなくなり さがしています』
著 者:玉田美知子
出版社:講談社
価 格:1650円(税込み)
遊びとユーモアたっぷり〝餃子愛〟が詰まった絵本
中学生のころから絵本作家になることを志していた玉田さんは、子育てが落ち着いたころ、本当にやりたかったことに挑戦しようと絵本教室に通い、本作で第43回講談社絵本新人賞を受賞され、念願の絵本作家デビューを果たしました。
物語は、ある町内放送から始まります。「ぎょうざがいなくなりさがしています。とくちょうはひだが5つあるひとくちさいずのやきぎょうざです」。放送を聞いたとしおくんはビックリ。どうして餃子がいなくなってしまったのか考えてみることに。
餃子の身に一体何が起こったのか、あれこれ出てくるユニークな妄想とユーモアたっぷりで分かりやすいイラストにクスリと笑ってしまいます。また、自由気ままで健気な餃子たちがなんとも可愛らしく、思わず応援したくなってしまいます。
いなくなった餃子だけが5つひだなので、ページをめくる度にどこにいるのかな?と探して楽しむことも出来ます。著者の溢れんばかりの餃子愛がたっぷり詰まった1冊です。
(ヤマニ書房本店勤務)
※紹介する人:猪狩千晶さん