10月13日ニュース
県知事選13日告示
任期満了に伴う県知事選が13日に告示され、同日正午現在、現職・新人の2人が立候補を届け出た。立候補したのは届け出順に、3選を目指す無所属現職の内堀雅雄氏(58)=2期・福島市、無所属新人の郡山地方労連副議長・草野芳明氏(66)=須賀川市。
立候補は午後5時に締め切られる。投開票日は30日で、17日間の選挙戦に入った。
県知事選では、2期8年にわたる内堀県政に対する評価とともに、東京電力福島第一原発の汚染水を浄化した後の処理水を巡り、来春にも計画される海洋放出の是非、コロナ禍や物価高を含めた県民生活のあり方などが問われている。
内堀氏は自民や公明、立憲民主、国民民主の各党に加え、共産党を除く県議が設立した有志の会が支援し、連合福島も推薦する。新たな県総合計画を踏まえ、「ひと」「暮らし」「しごと」の3分野で基本政策をまとめ、復興や地方創生を柱とし、現場主義で県政のさらなる深化を目指す。
草野氏は市民団体の「みんなで新しい県政をつくる会」が擁立し、共産党の推薦を受ける。原発処理水の海洋放出に反対する姿勢を明確にしているほか、元高校教諭の立場から学校給食費無償化や県立高校の統合反対を訴え、命と暮らしを優先する県政を実現すると掲げている。
30日投開票の県知事選
13日に告示された任期満了に伴う県知事選に合わせ、県選挙管理委員会(県選管)いわき地方事務局は同日から、市内の企業に対し、遠野地区で400年にわたって継承されている「遠野和紙」を使って、投票を呼びかける書のメッセージ「一票一徳?」を持参した啓発活動を始めた。
配布先は27カ所の事業者で、目に付くところに貼ってもらい、従業員の投票率向上に活用してもらう。県選管によると、こうした取り組みは初めてという。
揮ごうしたのは、県いわき地方振興局復興支援・地域連携室主事の関凪沙さん。小学3年の頃から始めた書道歴は15年で、日本最大の書道展・毎日書道展で3度の受賞歴を持つ実力者だ。
関さんは「初めて半紙以外に書いたが、遠野和紙は書きやすかった。少しでも自分の技術が役立ち、皆さんが投票に行ってもらえればうれしい」と話している。
常磐の死亡事故現場を点検
9日昼、常磐藤原町の名高儀交差点を右折しようとした軽自動車がツーリング中の大型バイクと衝突し、バイクを運転していた44歳の男性2人が死傷した事故を受け、いわき中央署(板垣靖志署長)と常磐分庁舎、市交通安全対策協議会、県警本部、同署管内の交通関係機関・団体、県いわき建設事務所などによる合同現場点検が12日、事故現場付近で行われた。
事故は午後2時10分ごろに発生。現場は右折レーンのある片側2車線の交差点で、同署によると、女性が運転する軽自動車が遠野町方面から常磐湯本町方面へ右折する際、湯本IC側の対向車線から走行してきた男性の大型バイク2台に衝突した。
点検には約20人が参加。同署の石井隆浩交通一課長が事故の概要を説明したあと、交差点を中心に現場を確認した。意見交換では交差点の中心に誘導するよう右折レーンにドットの目印の整備、一時停止表記、スピード抑制などの提案が上がり、参加者たちは立て続けに死亡事故が発生してることへの危機感を抱きながら、積極的に事故防止の意見を交わした。