10月18日ニュース
11月5、6日、アリオスで公演 劇団いわき小劇場
昭和44年3月に産声を上げた市民劇団、「劇団いわき小劇場」。発足当時から同劇団とともに本市の演劇界をけん引してきた田村学会長(80)=本名・佐藤勲さん、平下荒川=の県文化功労賞受賞を記念した公演が11月5、6の両日、いわき芸術文化交流館「アリオス」中劇場で開かれる。披露するのは、45年ほど前に執筆した田村さんの原点ともいえる庶民悲喜劇「ある街のかたすみで~昭和のガンコ親父とその家族の物語~」。本市の文化・芸術の振興に多大な功績を残した同賞受賞の芸術家を顕彰する、アリオスの「いわきが誇る芸術家シリーズ」としての開催が決まった。
繋(つな)がりの深いアリオスと共催という名誉と併せ、本公演にかける意気込みは強く、作・演出家として田村さんの原点ともいえる「ある街のかたすみで」を披露することを決めた。時代は昭和後半、一本気な鉄工職人で、妻に先立たれた辰造と、子ども3人が織りなす笑いや涙ありの庶民悲喜劇だ。
田村さんが作・演出に携わるのは10数年ぶりというが、団員たちの努力に報いようと厳しい姿勢で稽古に臨んでおり、「3代で訪れている観客もいる。育て支えていただいたという気持ちで、幅広い年齢層が楽しめる作品に仕上げたい」と意気込む。
劇団としては、第54回公演。初日は午後1時半からと同6時半からの2度、翌6日は同1時半に開演する。全席自由で前売は一般1500円、高校生以下は500円。託児・車いす席あり(未就学児は入場できない)。予約などの問い合わせは、アリオスチケットセンター=電話(22)5800=まで。
抜穂祭の一般奉仕者募る
延喜式内磐城七社のひとつで、大己貴命(おおなむちのみこと)を主祭神に祀る大國魂神社(山名隆弘宮司)は、23日に催行する稲刈り神事「抜穂(ぬきほ)祭」の一般奉仕者を募集している。
同神社では例年、11月23日の「新嘗(にいなめ)祭」で神前に供える新穀を、神社駐車場隣りの神饌田(しんせんでん)=約10㌃=で育てている。当日は稲刈りの後、天日干し「稲架(はさ)掛け」を実施。2時間ほどで、希望者は手鎌を持参する。稲わらはしめ縄作りに役立てる。
また、境内では午前10時から午後3時まで、日本の神様占い、まが玉セラピー、和のハンドメイドアクセサリー、一閑張りのバック、日本酒などを取り扱う「神社でマルシェin大國魂神社」を開催する。雨天中止。大和撫子育成プロジェクト主催で、問い合わせは事務局=電話070(2018)0301=まで。
このほか社務所では、「草鞋(わらじ)をつくる会」による草鞋づくり無料体験会も実施。双葉郡浪江町の請戸地区に伝わる伝統芸能「請戸の田植踊」を支援する活動で、平沼ノ内の諏訪神社総代の後藤宏さんが講師を務める。開催時間は午後1~3時。抜穂祭(事前申し込みが必要)と体験会の問い合わせは、同神社=電話(34)0092=またはメール=0092sma@gmail=まで。
旧統一教会問題巡り
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題を巡って、市議会が旧統一教会や関連団体とのかかわりについて、全議員を対象に調査し、市民に公表する方針が浮上した。市議会の代表者会議が17日に開かれ、市議会第1会派・一誠会から提案された。
同会では一連の問題を受け、「市民の間に広がる不安を払しょくするため、市議会として何らかの対応をすべき」との指摘を重ねてきた。
代表者会議としては、政府の意向を注視する意向だったが、岸田首相が17日に永岡桂子文部科学相に対し、宗教法人法に規定された「質問権」を行使し、旧統一教会の調査を指示したため、新たな対応が検討された。
調査については、すべての議員に向けて聞き取りをし、旧統一教会(関連団体を含む)が主催する会合への出席、刊行物へのメッセージ等の掲載、選挙活動の支援依頼、寄付金の受領やパーティー券の購入の有無を確認するほか、会派としての支出があったかを調べるという。