4419人がいわきFC・J2昇格に歓喜! 参入初年度でJ3優勝も
明治安田生命J3リーグは6日、第32節の全9試合が行われ、首位を独走するいわきFCは、4位の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島)を、ホームの双葉郡広野町・Jヴィレッジスタジアムに迎え撃ち、3―0で勝利した。2位の藤枝MYFC(静岡)、3位の松本山雅FC(長野)が共に敗れたため、いわきFCはリーグ戦2試合を残して、J2昇格に加え、J3優勝を果たした。J3参入初年度に優勝(発足1年目を除く)するのは、平成27年のレノファ山口FC(山口)以来7年ぶり2クラブ目。県内クラブのJ2入りは初めて。
昇格・優勝がかかった大一番は、今季のホーム戦では最多となる4419人が詰めかけ、全席種のチケットが完売した。応援の「声出し」も解禁されたことから、専用のエリアでは感染症対策を施した上で、太鼓の音に合わせ、サポーターが力強くチャント(応援歌)やコールを繰り広げた。ピッチではセレモニーが開かれ、Jリーグの野々村芳和チェアマンから、主将のMF山下優人(26)に優勝シャーレ(銀皿)が手渡されると、高らかに掲げ、Jヴィレッジスタジアムは歓喜の渦に包まれた。
来季のJ2は、J1からサッカー王国・静岡のジュビロ磐田、清水エスパルスが降格してくるほか、今年の天皇杯で優勝したヴァンフォーレ甲府(山梨)はじめ、J1経験を持つ実力のあるクラブがひしめく。新たな舞台で、いわきFCのさらなる躍進が期待される。