いわき市 兄弟都市復旧に向けて 台風14号被災の宮崎・延岡へ職員派遣
いわき市の兄弟都市・宮崎県延岡市が今年9月の台風14号・豪雨で被災し、農地や住宅の多くが大きな浸水被害などに遭ったことを受け、市は延岡市への職員派遣を決め、15日に職員2人に辞令を交付した。
宮崎県によると、延岡市では台風・豪雨の影響により1人が死亡、4人が軽傷を負ったほか、318世帯で床上、189世帯で床下浸水の被害を受けた。
両市は、江戸時代の旧磐城平藩主の内藤家が、転封して延岡藩も治めた縁から、民間団体などの交流が続いており、延岡藩転封250年の節目となった平成9年に兄弟都市を締結。いわき市が甚大な被害に遭った平成23年の東日本大震災では約6年間、令和元年の東日本台風では3カ月間と長期にわたり、延岡市から職員が派遣されていた経緯がある。
延岡市に派遣されるのは、土木部土木課の高木篤史技査(40)と水道局配水課の中根伸哉技術主任(37)。2人は21日から来年3月31日までの約4カ月間にわたり、農地・農道などの農業用施設の被害状況調査と、災害査定に向けた設計、災害にかかる行政支援に取り組んでいくという。