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岩城氏家臣・猪狩家巡る企画展始まる 勿来文歴 伊達政宗の礼状も初披露

 市勿来関文学歴史館の企画展「動乱の中の猪狩家~戦国時代の岩城氏家臣~」が19日、勿来町関田の同館で始まった。戦国時代のいわき地方を治めた岩城氏の家臣で、いまの双葉郡楢葉町を拠点とした猪狩家をテーマに、2017(平成29)年に発見された初公開の古文書を交えながら、いわき市周辺の歴史をひも解く。来年2月14日まで。
 鎌倉時代に好嶋庄の地頭としての記録が残る岩城氏に、猪狩家が臣従したのは14世紀はじめ頃とされる。戦国時代の東北地方は大小さまざまな大名がしのぎを削っており、同盟・婚姻関係を背景に、勢力争いが激しかった中で、猪狩家は奥州探題の伊達氏との外交を担っていたという。
 戦国時代初期の岩城氏は家督継承に不明な点が多いが、最盛期を迎えた時代の岩城重隆(生年不詳~1569)から、猪狩家に送られた軍事動員に関する文書や、〝独眼竜〟で知られる伊達政宗が関ケ原合戦の直前、上杉氏の征伐に向かう際に岩城領を通過したことへの礼状など、初めて日の目を見る貴重な古文書が並んでいる。
 一般330円、中高生・大学生220円、小学生170円。12月21日、来年1月1、18日は休館日。開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時半まで)。

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