全日本小学生バンドフェス 錦小が3年ぶり出場 笑顔あふれる演奏で銀賞
小学生バンドの全国大会「第41回全日本小学生バンドフェスティバル」(全日本吹奏楽連盟などの主催)が19日、大阪府大阪市の大阪城ホールで開かれた。いわき市からは東北代表として、錦小吹奏楽部サンシャインマリンズが3年ぶり10回目の全国大会に挑み、銀賞が贈られた。惜しくも最高賞の金賞には届かなかったが、笑顔あふれる堂々とした演奏を披露した。
同フェスティバルには、全国11支部から計36団体がエントリーし、前半と後半の18団体に分けて審査が行われ、金・銀・銅の各賞が贈られた。吹奏楽編成や金管バンド、マーチングバンドと多岐にわたる内容の団体が出演し、錦小は後半の7番目に登場した。
得意とするダンスを交えながら、華やかな世界観を表現した錦小。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」や映画「バーレスク」の楽曲に加え、ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーによる「エボニー・アンド・アイボリー」と、ファンクバンドが原曲の「ラブ・ピース・アンダー・ザ・グルーヴ」の4曲によるメドレーで臨んだ。
多いバンドでは70人に迫る中、錦小は出場36団体のうち3番目に少ない17人だったが、ステージいっぱいに広がる躍動感と、巧みな場面転換によって、大阪城ホールの聴衆をくぎ付けにした。
部長の鈴木大翔君(12)=6年、トロンボーン=は「たくさんのお客さんの視線を感じた。でも緊張しなかった」と振り返る。本番前日には改めて仲間を鼓舞し、部員の心を一つにしたという。「楽しく演奏できた。次の6年生も、後輩たちを引っ張ってほしい」と述べ、目標としていた全国大会金賞を託した。