平工業・猪腰さん 電気工事の全国大会で最高賞と文科大臣賞の快挙
電気工事の技術を競い合い、施工技術のさらなる向上などを目指す、全日本電気工事業工業組合連合会主催の「第4回電気工事技能競技全国大会」で、平工業高(遠藤敦也校長)電気工学科3年の猪腰哲平さん(17)が全国から選出された9人の高校生が出場する高校生の部に出場し、最高賞となる「金賞」と文部科学大臣賞を受賞し、同校初となる快挙を成し遂げた。
全国大会は11月30日と12月1日、神奈川県横浜市の横浜アリーナで開催された。大会では「作業指示書」に従い、ベニヤ板上に金属管の加工や配管、電線同士の接続(結線)など様々な技術を重ねることで分電盤やスポットライトに通電させる技能競技と、電気工事の幅広い知識を問う学科競技に分かれ、参加者たちは両競技の合計点を競った。
これら経験を通じて、「自分の作ったものに電気がつくこと」が最大の魅力と猪腰さんは話す。卒業後は関東の電気工事会社に内定が決まっており、「大きな災害が起きたとき、迅速により多くの人々のライフラインを復旧させられるような技術を今後も磨き、日本を支える電気工事士になりたい」と力強く意気込みを語った。