内田市長が感染対策呼びかけ 年末年始にはいわき駅に県の無料検査所設置
新型コロナウイルスの新規感染者の増加に伴い、内田市長は19日夜、市役所で、現在の感染状況と第8波への防止対策などについて会見し、「新規感染者数が前週と比べ1・3倍増傾向にあり、油断できない状況。医療機関のひっ迫も懸念され、十分な感染防止対策が必要」と説明した。
市内の新規感染者数に関して、県陽性者登録センター分の推計を含めると、市保健所が把握している分より約80人多いと指摘したほか、18日の病床使用率は43・0%と語った。また10代以下の感染急増に注意を呼びかけた。
その上で「場面に応じた不織布マスクの正しい着用」「こまめな手洗い、手指消毒、部屋の換気」「人との距離確保、3密・混雑回避」に加え、忘新年会などでの感染防止対策の徹底した認定店利用、帰省・旅行の際での体調考慮、移動先の感染状況チェックを要請した。
また新たに年末年始(12月29日~来年1月9日)、JRいわき駅に「県の臨時無料検査所」を開設し、任意で受けられることを発表した。
会見には木村守和市医師会長が同席し、「第8波による新規感染者の拡大によって、医療現場のひっ迫が予想される。救急救命や入院による要介護高齢者らの看護にも影響が出る」と危機感をにじませた。