暮らしの伝承郷も正月準備 今年は三和町上三坂の門松再現
今年も残すところあと3日。28日は正月前の最後の大安の日にあたり、門松などのお正月飾りを飾るのに縁起が良いとされる。鹿島町の市暮らしの伝承郷(夏井芳徳館長)でも、施設内の旧家の玄関や神棚に職員総出で正月飾りを設置し、年神様を迎える準備に大わらわとなった。
今年は20年前まで、三和町上三坂で飾られていた特別な門松を再現した。高さ・幅2メートル以上になる大掛かりなもので、材料の切り出しから含めると制作に1カ月ほどかかるという。
同地と縁がある四家酒造店(内郷)の情報提供により実現し、実際に作っていた90代の田子令直さん(三和町)に聞き取りをし、当時の写真などをもとに職員たちが手がけた。
門松の2本の芯木にそれぞれ松、輪飾りや紙垂(しで)を付け、両側にしめ縄を渡している。しめ縄に下げる房は「七・五・三」で束になっているのが特徴という。
展示は旧正月にあたる来年1月15日ごろまで。同館は年末年始の休みは、29日から来年1月1日まで。新年は2日午前9時からオープンしている。