J2いわきFC 大倉社長インタビュー「地元の皆さんに後押ししてほしい」
昨季はJリーグ参入初年度で、J3優勝&J2昇格を果たす快挙を成し遂げた「いわきFC」。いわき民報社はこれからについて、運営するいわきスポーツクラブの大倉智代表取締役に話を聞いた。本紙から抜粋して紹介したい。
――J3の1年を振り返って。
「これまでの6年間を振り返ると、チームは一つ一つ勝ち上がっていき、スタジアムに来るお客さまも、200人から4500人近くまで集まるようになってきた。初めてのJリーグ参入で選手たちがどこまでやれるか、いろんな意味でわくわくするスタートだった。最初の鹿児島(ユナイテッドFC)戦を引き分けで帰ってこられたのは、若い選手が多いいわきにとって大きな自信になった」
――将来的なJ1ライセンス取得を表明し、市もいわきグリーンフィールドでのライセンス取得が例外規定で可能との見解を示したが、どう受け止めているか。
「今も例外申請で、再来年6月までには新しいスタジアムの計画を作らなければならないが、それまで行政とどうあるべきかの話し合いが始まり、色々な議題が上がって来ると思う。個人的にはJ1ライセンスを取りたいと思っているが、申請が6月なのでまだまだ未知な部分がある」
――モンテディオ山形が新スタジアムを作る上で、100~150億円ほどかかると話されていた。J1基準のスタジアムはそのくらいの額がかかるとみられ、市といわきスポーツクラブだけでは賄えないと思われるがどうか。
「財源はいろいろな方法があるので、そこを詰めなければならない。実際にそこまでの額が必要なのか、どのような規模で作るか、どうお金が動くかなど、話はまだ動いていないが、まずはたくさんのお客さまを呼び、地域の経済効果が目に見えるよう、チームが良い動きにならなければ機運は生まれてこないので、しっかりとやっていきたい」
――2023年シーズンの戦いに向け、市民にメッセージを。
「相手チームのサポーターも含めて、たくさんのお客さまが来場すると思うが、ぜひ地元の皆さんでスタジアムを埋め尽くして、チームや選手を後押ししていただきたい。せっかく交流人口が増えるので、みんなでいわきや浜通りの良さを伝えられるようなことを、一緒に考えてくれればうれしい。残り1カ月半の間、しっかりと準備を進めていきたい」