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いわき市の製造品出荷額等 3年ぶり東北一に 業種別は化学がトップ

 いわき市の最新(令和2年)の製造品出荷額等が8853億円となり、東北地方の市町村別で比較すると、3年ぶりに1位に返り咲いた。前年まで1位だった宮城県仙台市は8184億円で、2位となっている。
 市工業・港湾課によると、いわき市の製造品出荷額等は県内全体(4兆7670億円)の2割を占めており、福島県の工業を支えていることが分かる。1事業所当たりの出荷額等は16億388万円、従業員1人当たりの出荷額等は3603万円。統計の対象は、従業員4人以上の事業所で、事業所数は552社、従業員数は2万4573人に上る。
 業種別の構成比では、「化学工業」が26・0%(2298億円)、「情報通信機械器具製造業」が11・5%(1021億円)、「パルプ・紙・紙加工品製造業」が8・8%(776億円)で、これら上位3業種で製造品出荷額等の約5割に相当し、金属、非鉄、食料品の順に続いていく。
 市では「いわき市は国内有数の工業集積都市」と広くPRしており、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越え、各種補助制度や税制上の優遇措置、高等教育機関との連携などの魅力を踏まえ、さらなる企業誘致を図っていく。

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