アリオス命名権者にアルプスアルパインといわき信用組合 ホールに愛称も
市は17日、平字三崎のいわき芸術文化交流館「アリオス」について、ネーミングライツ・パートナー(施設命名権者)が決定したと発表した。大ホール(通常1705席)は、好間工業団地にいわき事業所を置く電機メーカー「アルプスアルパイン」(本社・東京都)に、音楽小ホール(200席)は、いわき信用組合(本店・小名浜花畑町)に決まった。
大ホールは「アルパイン大ホール」、音楽小ホールは「いわしん音楽小ホール」の愛称が付けられる。契約期間はどちらも4月1日から5年間。契約額(年間)はアルプスアルパインが税別500万円、いわき信用組合が同100万円。
市内の公共施設にネーミングライツ(命名権)が導入されるのは初めて。内田市長が17日、定例の市長記者会見で、ネーミングライツ・パートナーと愛称を明らかにした。
大ホールには5者、音楽小ホールには2者から希望が寄せられた。有識者を交えた選考委員会が開催され、文化活動への貢献や契約額を踏まえて、それぞれ選ばれた。中劇場、小劇場の応募はゼロだったため、31日まで再募集を行っている。
今後も公的機関の収入確保に向けて、いわきアリオスでの事例を基に、他の施設でもネーミングライツを進めていくという。特にサッカー・J2いわきFCの今季のホームスタジアムとして、改修が進む21世紀の森公園・いわきグリーンフィールドに対して、内田市長は「庁内で検討が進んでいる」と語った。