3年越し号砲 金栗杯の伝統引き継ぐ「勿来地区駅伝大会」開かれる
〝日本マラソンの父〟金栗四三(1891~1983)の名を冠し、東日本大震災直前の2011(平成23)年3月の第54回大会で終了した「『金栗杯』勿来の関マラソン大会」の伝統を引き継ぐ試みとして、新たな陸上の大会「勿来地区駅伝大会」が29日、錦町のいわき南の森スポーツパークで開かれた。
大会は新型コロナウイルス感染症の影響で、運動機会が減少している状況から、地域の健康増進に向けて企画された。当初は一昨年1月に第1回大会を予定していたが、新型コロナの感染拡大によって、2年連続で中止を余儀なくされ、3年越しで開催が実現した。
前身に位置付ける勿来の関マラソン大会は、金栗四三と、旧勿来市教育長を務めた阿部忠次郎氏との縁で、1958(昭和33)年に始まった。優勝者に贈られる「金栗杯」は、いわきサンシャインマラソンに引き継がれたが、勿来地区の熱意によって、新たな大会を実施することを決めた。
勿来地区駅伝大会は1チーム6人とし、小学生男子、同女子、中高生・一般男子、同女子の4部門で構成された。小学生男女は、いわき南の森スポーツパークの周回コースの計10・68km、中高生・一般男女は、南部スタジアムが発着点で、沼部町や三沢町、錦町をコースとする計21・19kmでたすきをつないだ。
勿来地区を拠点とする「地区の部」と、市内で活動する「オープンの部」を設け、計29チーム・174人が参加した。結果は次の通り。
【地区の部】▽小学生男子の部<1>勿来陸上クラブ ドラゴン<2>いわき南野球スポーツ少年団A<3>勿来陸上クラブ ブラック▽同女子の部<1>勿来陸上クラブ ミライ<2>同ラビット<3>同エンジェル▽中高生・一般男子の部<1>勿来一中男子1<2>同2<3>常磐共同火力 総務▽同女子の部<1>勿来一中女子
【オープンの部】▽小学生男子の部<1>日立AC小<2>高坂小学校A▽中高生・一般男子の部<1>ホテル 塩屋崎<2>マルトグループ▽同女子の部<1>日立AC<2>THE SOULBUMPS