市の来年度予算案発表 総額1468億円 いわきFC応援は大幅増に
内田市長は9日、いわき市の令和5年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は1467億6731万円(前年比36億716万2千円増、2・5%増)で、2年連続の増加となった。
主な要因として、小名浜港の水産加工施設整備に向けての補助金や、内郷消防署建設事業、新型コロナウイルス対策に加え、燃料価格の高騰で公共施設の光熱費が大幅にかかる点が挙げられる。
そうした中で、中長期的な財政見通しに立ち、自らが掲げる「人づくり日本一」の実現を目指した政策の推進と、将来にわたり持続可能な行財政運営の確立を基本方針とした。
市の来年度予算には、サッカーJ2・いわきFCの応援に向けて、総額1億2662万9千円が計上された。前年比9513万3千円の増となっている。
主な事業のうち、21世紀の森公園アクセス環境改善経費に6243万8千円。ホームスタジアムのいわきグリーンフィールドまで、公共交通機関を利用し、最寄り駅のJR湯本駅から徒歩で来場してもらうため、「RED&BLUEルート」と銘打ち、約1・5kmの市道にいわきFCカラーの赤と青の線を引く。
歩いて到着した人には、会場で1人800円相当のクーポンを配布する。予定では4月以降で、盛り上がりが想定される近隣県のチームを迎える13試合で実施し、1試合あたり1千人を想定する。
いわきFCと連携したプロモーションをはじめ、シティセールス推進事業には3300万円。いわきグリーンフィールドのネーミングライツも進めていく。
サポーターウェルカム事業は1658万円で、アウェイサポーターや、市外に住むいわきFCサポーターに対するもてなしも行う。4月以降で市内宿泊を対象に、飲食店で使えるクーポンを進呈する。1人あたり2千円で、5試合・計1千人を計画する。
スポーツを通じた人・まちづくり推進事業として、観戦機会の提供などに1461万1千円。市内の小学4、5年生や、シルバーリハビリ体操の高齢者、スポーツ少年団の関係者に対して、無料チケットを渡していく。