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5年ぶり号砲 サンシャインマラソン 内郷の佐川さん 病気乗り越え入賞を

 新型コロナウイルス感染症や、悪天候の影響で4大会連続中止となり、26日に5年ぶりに開催される日本陸連公認のフルマラソン大会「いわきサンシャインマラソン」を心待ちにしている男性がいる。
 2年前に重度の腰椎椎間板ヘルニアを発症し、歩くこともままならない寝たきりの生活を体験した、内郷綴町のゆう整骨院オーナーの佐川雄一さん(39)。手術後、独自のリハビリメニューをこなし、1月末のフルマラソン大会では、上位0・2%というエリートランナーの証しとされる2時間30分以内に完走する「サブ2・5」を達成し、自己ベストも更新した。
 サンシャインマラソンでも、サブ2・5を狙う佐川さんは「さまざまなけがや故障に苦しむ人たちに成功体験を広めたい。今から走るのが楽しみ」と8位以内の総合入賞を目指している。
 大会を前にした最終的な練習を22日夜、市いわき陸上競技場で行い、仲間とともに4千m走などに汗を流した。練習を指導した福島駅伝・元いわき市チーム監督の小山内孝光さん(71)は「風もなく、最高のコンディション。今日の練習で負荷を掛け、大会までゆっくり調整してほしい」と話した。競技年数が少ない佐川さんについては「ずっと陸上をやってきた人に比べ、まだまだこれから伸びる」と期待した。
 佐川さんは一昨年の大型連休中、尻から足にかけてしびれと激痛が走った。重度の椎間板ヘルニアを患い、寝返りするのもやっと。東京での日帰り手術を受けるまでの2週間は寝たきり生活を体験した。「ヘルニアで苦しむランナーはたくさんいる。ピンチをチャンスに変えたい」と手術を終えた翌日から、リハビリに取り組んだ。
 前回大会のサンシャインマラソンは、2時間47分51秒で総合29位だった。今回、タイムと順位を大幅に更新する目標を掲げる。佐川さんは「以前に痛めたアキレス腱の影響で予定していたトレーニングの8割しか消化できなかったが、逆に疲労が抜けて痛みも治まった。走る感覚が良い状態なので今から大会が楽しみ」と話している。

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