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いわき市出身の声優・飯塚昭三さん死去 89歳 魅力的な悪役演じる

 「人造人間キカイダー」のハカイダー役や、「ドラゴンボールZ」のナッパ役、「忍たま乱太郎」の稗田八方斎役などを務めた声優で、いわき市出身の飯塚昭三さんが急性心不全のため、2月15日に亡くなったことが、同28日に所属事務所のシグマ・セブンから発表された。89歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われた。
 飯塚さんは東京都生まれで、小学生時代に母親の実家である、いまの小名浜地区に疎開した。磐城高、日本大芸術学部を卒業した後、洋画の吹き替えから声優の世界に身を投じた。テレビ創成期となる1960年代から一線で活躍し、アニメ・特撮作品での魅力的な悪役が特徴とされた。
 同じいわき市出身の声優で、くしくも日本大芸術学部の後輩でもあるブリドカットセーラ恵美さん(34)は、「高校時代に飯塚さんから送られた言葉によって、いまの私がある」と明かす。飯塚さんが演劇コンクールの審査員を務めた際、高校生のブリドカットさんに対して称賛の声を寄せ、「いやあ面白い。ぜひ芝居を続けてくれ」と伝えられた。
 「一緒にお仕事させていただくことは、残念ながらかなわなかったが、飯塚さんは偉大な先輩。これからもあの言葉を励みに頑張りたい」と哀悼の意をささげた。

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