元いわき市長の四家啓助氏が死去 88歳 いわき駅前再開発など手がける
いわき市長を平成9年から2期務めた、四家啓助(しけ・けいすけ)氏が2日、誤えん性肺炎のため、市内の病院で死去した。88歳。
四家氏は同市平豊間生まれ。小名浜水産(現・小名浜海星高)卒。自営業を経て、昭和43年から市議5期、同61年から県議4期を務め、県議会副議長にも就いた。
平成9年の市長選には、前職の参院選出馬をきっかけに立候補し、清潔・公正な市政の実現をスローガンに21世紀のまちづくりを掲げ、保革対決を制して、初当選を果たした。同13年の市長選では再選したが、3期目を目指した同17年の選挙では保守分裂となり、新人候補に敗れた。
任期中にはJRいわき駅前の再開発や、小名浜港後背地の整備に加え、いわき市の中核市移行に尽力した。また小名浜金成地区で計画された、いわき平競輪場の移転を含めたサイクルパーク構想の凍結を決めた。平成18年秋の叙勲で、旭日中綬章が贈られた。