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いわきFC応援で市道染める計画 見直しの方針 市議会最大会派など物言い

 サッカーJ2・いわきFCの応援に向けて、市が新年度の計画として、JR湯本駅からホームスタジアムのいわきグリーンフィールドまで、約1・5kmの市道に、チームカラーの赤色と青色の線を引く事業について、9日に閉会した市議会2月定例会の中で、費用や効果を疑問視する声が上がり、予算自体は成立したが、事実上見直しを図る方針が固まった。
 市は整備費として、新年度の当初予算案に対して、1781万6千円を盛り込んでいた。事業名は「RED&BLUE(レッド・アンド・ブルー)ルート」。最寄りの湯本駅からいわきグリーンフィールドまで、サポーターに徒歩での来場をうながし、駐車場不足を解消する狙いもある。
 しかし、議案を審査する政策総務常任委員会で、市議会最大会派の一誠会を中心に、一部の市議から「特定企業・団体のために公共物に手を加えるべきではない」「住民との話し合いがないのではないか」との意見が出たという。
 また「いわきFCのチームカラーに塗ることが目的か」との質疑に、市側は「赤と青で塗ることが前提ではない。全線にラインを引くことにはこだわらず、立て看板や案内表示板や、スポット的な案内誘導が可能になるような路面標示も検討したい」と答えた。
 さらに「いわきFCの試合だけを目的にしていない」とも述べた。市民の間からは、物価高騰を背景に、他に予算を使うべきとの声が寄せられていた。
 こうした点を踏まえ、内田市長は「この事業は駅から歩く人を増やすことで、市内の飲食店、宿泊業、商店街への大きな経済効果を期待したものだった。この点、市議会の議員の中で、ご理解を頂けなかった方がおられたことはしっかり受け止め、今後、地元の方々ともしっかり対話し、代替策を考えたい」とコメントしている。

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