震災翌日に営業再開した「マルトSC中岡店」 きょうリニューアルオープン
いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・勿来町窪田、安島浩代表取締役社長)は10日、中岡町六丁目のSC中岡店をリニューアルオープンした。
中岡店は昭和54(1979)年7月に開店し、平成3(1991)年にショッピングセンター化した。同23年3月11日の東日本大震災で店舗は被災するも、翌12日から提供可能な商品だけでも販売しようと、詰めかけた市民に対応した。
改装した店内では、勿来地区で初めて、「職人手作りおにぎり」が常設で販売される。このおにぎりは、飲食店を星の数で評価する「ミシュランガイド」で、5年連続紹介されている東京・浅草宿六が協力し、認められた従業員しか握れないとあって、マルトの人気商品となっている。
また生鮮部門も広い作りに生まれ変わり、新たにスイーツコーナーも設けられた。旗艦店のSC平尼子店やSC湯本店と並んで、いわき市のブランドメッセージ「フラシティいわき」もあしらわれている。
初日は入場制限が起きるほどの行列ができたほか、郡山市を拠点に活動するお笑い芸人「ぺんぎんナッツ」が1日店長を務め、大いににぎわいを見せていた。
マルトでは「東日本大震災から12年の節目に、地域復興の一助となることを願い、さらなる地域貢献と皆さまが笑顔になれる場所として、SC中岡店をリニューアルオープンした。今後も日々の暮らしの豊かさに、貢献できるよう努力していきたい」と意気込みを示している。