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いわきFC あすアウェーで仙台と対戦 震災から12年「復興応援試合」に

 サッカー・いわきFCは12日、明治安田生命J2リーグ第4節で、前節終了時点で8位のベガルタ仙台(宮城)との〝東北ダービー〟に挑む。東日本大震災から12年の「復興応援試合」と銘打ち、互いに被災地への思いを背負う特別な一戦となる。
 いわきは1分2敗と苦戦が続き、会場もアウェーのユアテックスタジアム仙台(宮城県仙台市)と難しい環境となるが、いわき市をはじめ浜通りに復興の光を照らしたい。
 仙台は昨季、1年でのJ1復帰を目指して奮戦し、得点数はリーグ2位となる67点を記録したが、後半戦に入り失速し、18勝15敗9分の7位と、プレーオフ圏内に一歩届かなかった。
 今季は、昨季途中に就任した伊藤彰監督(50)のもと、いち早く体制を整備。攻撃面ではキックの精度に優れたボランチで、仙台の顔となる背番号「7」を背負ったFW中島元彦(23)らが残留。セレッソ大阪(大阪)から高さと速さ、技術力を兼ね備えた万能型ストライカーFW山田寛人(23)が加入した。
 守備面では、元日本代表でJ1・259試合出場を誇るベテランGK林彰洋(35)、昨季ロアッソ熊本(熊本)の躍進に貢献したセンターバックのDF菅田真啓(25)らを獲得し、攻守ともに実力者が揃う。ここまで1勝2敗となっている。
 敵地に乗り込むいわきは、前節のレノファ山口FC(山口)戦で、FW谷村海那(25)やMF嵯峨理久(24)ら、攻撃陣が幾度も好機を作るものの決定力に欠け、屈辱ともいえる2度目の敗戦を喫した。
 リーグ最多失点と守備にも課題を抱え、順位も下位の19位(第3節終了時点)に沈むなど試練が続く。ただ今節は被災地の期待を背負う特別な一戦。豊富な運動量と身体の強さを生かした、堅守速攻の〝いわきらしさ〟を前面に押し出したスタイルで、今季初勝利をつかみ取りたい。キックオフは午後2時。

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