いわきワイナリー「フジノユメ樽熟成」コンペで銀賞 すっきりとした飲み口
いわき産のワインの製造・ブランド化に取り組む認定NPO法人みどりの杜福祉会いわきワイナリー(今野隆理事長)の赤ワイン「フジノユメ樽熟成2021」が、女性審査員による国際的なワインコンペ「〝SAKURA〟Japan Women′s Awards2023」(サクラアワード)で、シルバー賞を受賞した。
昨年のフェミナリーズワインコンクール金賞に次ぐ快挙に、四家麻未マネージャー(34)は「知名度の高いコンクールで品質が認められ、自信につながった。今後は観光振興や海外輸出も視野に入れて取り組んでいきたい」と成果を喜んでいる。
サクラアワードは、ワイン業界で働く女性の活躍の場を広げることなどを目的に開かれており、今年で10回目となる。ソムリエや醸造家、流通関係など、審査に携わる延べ430人の専門家は全員女性といい、ラベルを隠したブラインド審査で、品質を厳しくチェックする。
受賞したワインは2021(令和2)年に、いわきと茨城県八千代町で収穫したブドウ「フジノユメ」を使って樽熟成させた。通常の赤ワインよりもポリフェノール含有量が多く、濃く深みのある色合いをしているが、すっきりとした飲み口が特徴だ。
今後はゴールド受賞を目指すとともに、海外輸出も視野に入れており、四家マネージャーは「観光に向けた発信もして、地域振興につなげていきたい」と話している。