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内郷にF―REIいわき出張所設置 あす市と連携協定締結も 自治体とは初

 東京電力福島第一原発事故からの復興を目指して、双葉郡浪江町に整備された国内外の研究者が集う拠点「福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)」のいわき出張所が、内郷綴町の市内郷支所に設けられる。F―REIと市が13日、いわき出張所の設置について正式に発表した。
 内郷支所には、量子生命科学研究所(旧放射線医学総合研究所)のいわき出張所があったが、1日付でF―REIと統合し、新たな組織として始動する。15日に開所式に加え、いわき市との連携協力協定締結が行われる。
 F―REIは1日に発足し、創造的復興の中核拠点と位置付けられている。主な研究開発の内容として、<1>ロボット<2>農林水産業<3>エネルギー<4>放射線科学・創薬医療<5>原子力災害に関するデータや知見の集積・発信――の5分野を挙げており、政府は設立から7年間で、50程度の研究グループを組織し、国内外の研究者数百人の参画を目指している。
 発足初日の1日には、岸田首相が同席する中で、福島高専と最初の連携協力協定を締結した。両者は相互に研究開発・人材育成などの充実を図り、浜通りの復興・発展、福島や東北の創造的復興、さらに日本創生のけん引に寄与していくことを目指す。
 こうした背景も踏まえて、出張所をいわき市に配置することで、積極的な情報発信や、地元に根差した交流も実現していくと考えられる。またF―REIが、自治体と連携協力協定を結ぶのは初となる。いわき市の教育機関や企業と、F―REIによる共同活動の推進によって、さらなる復興を図っていく。

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