健康いわき21の改定作業 お達者度・特定検診受診率 県内ワースト返上へ
市は来年度から、市民の健康指針となる「健康いわき21」の第3次計画をスタートさせる。市内の関係機関・団体で構成された「健康いわき推進会議」の令和5年度第1回会議が19日、市文化センターで開かれ、本年度の改定作業を開始した。
会議ではライフステージごとに、健康にまつわるアンケートの調査結果が報告されたほか、健康課題の整理や計画素案の策定など、今後のスケジュールが示され、出席者による意見交換が行われた。
健康いわき21は平成14年3月、健康増進法に基づく市町村増進計画として策定され、第1次計画では生活習慣病の予防に重点を置いた内容とした。さらに平成26年3月には、国・県の動向に加え、東日本大震災による影響もを踏まえて、新たに第2次計画を始めた。
平成31年3月には、第2次計画の折り返しとして、中間評価を実施しており、市はこの年を「いわき市健康元年」と位置付けた。
会議には約40人の関係者が出席し、冒頭で会長の内田市長があいさつに立ち、65歳から平均自立期間を測った「お達者度」や、特定検診受診率について、いわき市が県内13市でワースト1であると説明。「引き続き減塩に向けた活動や、企業と連携したヘルスケアサポート事業を進め、若い世代から高齢者まで健康増進に取り組んでいく」と語った。
第3次計画に向け、会議の席上、市からライフステージごとに、健康にまつわるアンケートの調査結果が発表された。平成29年度と比較した場合、乳幼児期は夕食後におやつを食べる割合、学童期は運動する割合が低下傾向にあった。また青年期では朝食を食べる人の割合が下がっており、壮年期や高齢期では生活習慣の改善が必要なことが分かった。