小名浜の観光遊覧船・サンシャインシーガル 春季点検で問題なしと確認
国土交通省東北運輸局、福島海上保安部は21日、春の行楽シーズンに合わせた「春季の旅客船等安全総点検」として、小名浜デイクルーズの観光遊覧船「サンシャインシーガル」(77t、定員150人)の合同立ち入り点検を実施した。
合同立ち入り点検は、小名浜港1号ふ頭で行われ、両機関から14人が参加。法令と安全管理規定の順守状況に加え、無線や救命胴衣の取り扱いなどが確認され、問題がないとの判断が示された。
観光船を巡っては、昨年4月に北海道・知床半島沖で、死者20人・行方不明者6人が出る沈没事故が起きており、安全のあり方が問われている。
東北運輸局の大釜達夫次長は「知床の事故を受けて、改めて運行の可否判断や通信の状況の重要性を確認している。大型連休を控え、どの事業者もよりいっそう安全に取り組んでほしい」と呼びかけた。
小名浜デイクルーズの村田裕之代表取締役社長は「就航したこの2年はコロナで厳しかったが、ようやくマスクの着用が緩和され、5類への移行も控えており、これからに大変期待している。お客さまの安全を第一に、引き続き訓練を行っていきたい」と語った。