新人フラガールのレッスン開始 今夏のデビューに向けて基礎しっかりと
スパリゾートハワイアンズの新人フラガール6人が、今夏のデビューに向けてレッスンを開始した。常磐興産入社と同時に、フラガール養成学校の常磐音楽舞踊学院に59期生として入学したのは、いわき市出身の木村叶羽さん(18)、安藤未久さん(18)の2人と、岡山県岡山市出身の国生阿花音さん(20)、愛知県知多郡美浜町出身の松本海也さん(18)、東京都町田市出身の中部希美さん(19)、神奈川県川崎市出身の八田花音さん(18)。憧れの舞台に上がるため、ダンサーとしての基礎をみっちりと学んでいく。
レッスン初日の19日、6人は同学院の最高顧問・カレイナニ早川さん(91)の指導を受けた。早川さんは美しく見える立ち姿やステップなど、フラの基本的な動作とともに、ハワイの文化についても学びを深めてほしいと伝えた。
<きずなキャラバンきっかけに 木村さん>
木村さんが初めてフラガールと出会ったのは、東日本大震災から2カ月足らずの5月3日、市内の避難所から始まった慰問公演「きずなキャラバン」。津波で自宅を流され、自身も含め、被災した人たちが下を向いている姿を前に、幼いながらも悲しくなった。
そこに颯爽と現れたのが、フラガールたち。周りの大人たちは最初「踊りなんか見ていられない」という表情を浮かべていたが、ステージが始まったとたんに、表情がパッと明るくなった瞬間が忘れられないという。誰よりも強い思いで「デビューに向けて努力を惜しまず、誰かの助けになるような笑顔と元気を届けたい」と意気込みを示した。
<華のあるダンサー目指す 安藤さん>
親戚に進められ、小学5年生にタヒチアンダンスを始めた安藤さん。多くの観客の前で、初めてステージ立った時の感動が今も忘れられない。
そして幼いころ、目の当たりにしたフラガールたちの華やかな笑顔に強くひきつけられ、平商業高に進学すると、フラダンス愛好会「平商Mahaloha(マハロハ)」へ。全国のフラ少女たちのあこがれの舞台「フラガールズ甲子園」で活躍したことも後押しし、フラガールを志した。「見てくれている人に感動と感謝の気持ちを届け、華のあるソロダンサーになりたい」と力強く語った。