いわきFC 2カ月ぶり山口復帰 秋田戦の悔しさばねに次節「絶対勝つ」
■明治安田生命J2リーグ第15節 いわきFC0―1ブラウブリッツ秋田(14日、いわきグリーン)
▽得点【秋】吉田(後35)
3月19日のホーム・徳島ヴォルティス(徳島)戦で負傷交代して以来、戦線離脱していたMF山口大輝(25)。右ひざのじん帯損傷と診断され、2週間前にリハビリを終えて練習を再開し、およそ2カ月ぶりにピッチに立った。
前半は同じ左サイドのDF河村匠(22)との連携が光ったほか、FW吉沢柊(23)のクロスからヘディングでゴールに迫ったが、どちらもあと一歩およばなかった。チームを勝たせようという強い気持ちで、アグレッシブに球際の攻防に加わったが、「(後半28分に)交代するまでに、自分が得点していれば」と悔しさをにじませた。
苦しいチーム事情だが、「攻守にわたってアクセントとなり、(自分を)もっと表現していきたい」と話す山口。DF嵯峨理久(24)が一発退場を余儀なくされ、つらい表情を見せていた状況を振り返り、「理久の分も、僕たちはもっとやらなければならない。勝利に結びつけるためにも、魂懸けて全力で行きたい」と改めて決意を示す。
中2日で迎える17日の次節は、生まれ育った埼玉の大宮アルディージャとのホーム戦。「小さいころに応援していたチームとやるのは楽しみだが、絶対に勝つという強い気持ちで挑む」。かつての憧れは、勝利への闘争心に変わった。