下校中女児を刃物で脅して連れまわす 常磐の49歳男を逮捕 いわき中央署
16日午後に下校中だった8歳の女子小学生に対して、刃物を突き付けて脅し、連れまわしたとして、いわき中央署は18日午前0時31分、県警捜査一課の応援を得て、いわき市常磐西郷町、無職の男(49)を未成年者略取の疑いで逮捕した。
関係者によると、女児は近くにあった金網フェンスにしがみつき、大声で助けを求めたところ、自宅から母親が出てきたため、男は逃走した。女児にけがはなかった。男は容疑を認めている。
逮捕容疑によると、男は16日午後3時45分ごろ、同市常磐地内の路上で、徒歩で帰宅途中の女児(8)の肩をつかみ、刃物を突き付けるなどの脅迫をした上、約40m連れまわした疑い。同署は目撃証言などを基に、男を特定した。女児との面識はなかった。
関係者の話では犯行当時、男は建物の陰に身を潜め、女児の背後から近づいて羽交い絞めにし、刃物を胸元に近づけたという。さらに「黙って歩け」と要求したとされる。
市教委では、被害女児に対してカウンセラーを派遣し、心のケアに努める方針。女児が通う小学校の校長は「子どもたちにとって、あってはならない事件。引き続き日々の集団登校の徹底と、帰り道は1人にならないように呼びかけていく」と強調した。
男が住むアパートの近隣住民は「交流はまったくないが、(容疑者と思われる男が)歩いている姿を見たことがある。こうした事件を起こしたと聞いて驚いた」と語っていた。
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