小名浜海星高の練習船「福島丸」出港 太平洋でマグロはえ縄漁に挑む
小名浜海星高(斎藤裕明校長)専攻科の学生23人を乗せた練習船「福島丸」(総トン数・665トン)が19日、7月3日までの46日間にわたる第一次航海実習に向け、小名浜港を出発した。実習には、海洋科の1年生5人と2年生9人、機関科の2年生9人が参加する。同日午後に、小名浜港1号ふ頭で出港式が行われた。
出港式で、機関科の久保貴世幸さん(2年)が「これまで学んできたことを生かし、それぞれの目標達成を目指したい。無事に小名浜港に帰ってきます」と凛とした表情で力強く意気込んだ。このあと、見送りのために集まった実習生の家族たちや学校関係者によって、航海の安全を願う色とりどりのテープが風にたなびく中、福島丸は勢いよく沖に向かっていった。
実習生たちは新型コロナウイルスの感染予防のため、いずれの港にも寄らず、太平洋沖で海洋観測や操船、機関技術を学びながら、約25回にわたるマグロのはえ縄漁に挑む予定。