日本港湾協会の定時総会 地元関係者含む表彰行われる いわき土産の進呈も
日本港湾協会(進藤孝生会長=日本製鉄代表取締役会長)の第96回定時総会が24日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれた。定時総会は県内では初、東北地方では2009(平成21)年の青森県八戸市以来の開催となり、全国から港湾関係者や、港湾関連の自治体、企業・団体、学識経験者など約1千人が訪れ、港湾の整備促進や地域振興を決めたほか、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から復興する姿に理解を深めた。
定時総会では、進藤会長が登壇し、震災復興にまい進する様子をたたえた上で、小名浜港が温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「カーボンニュートラルポート(CNP)」に指定されている点にも触れ、「協会としても、CNPや洋上風力といった課題を考えていきたい」と語った。内堀知事、内田市長もあいさつに立ち、来市を歓迎しながら、小名浜港を中心に、脱炭素に向けた取り組みを進める方針を披露した。
港湾功労者に対する表彰も行われ、小名浜港整備促進期成同盟会の正木好男参与が受賞者を代表して、進藤会長から表彰状・記念品を受け取り、「私たちは日本経済と暮らしの根幹を支えるため、それぞれの立場で長年携わってきたが、受賞を契機として、より一層励んでいきたい」と謝辞を述べた。
議事では、役員選任や決算報告が実施された。次回の定時総会は来年5月29日、広島県福山市のふくやま芸術文化ホールで開催される。
また出席者に向けて、いわき市産品の土産物も進呈された。内容は次の通り。
▽長久保食品「しそ巻き」▽いわきあられ本舗味覚堂「えびっ子」▽太平桜酒造「自安我楽」▽上野台豊商店「めひかり開き干し」▽県漁連「福島海の宝 かつおフレーク油漬」▽案内誌『旅色FO―CAL MAGAZINE「いわき市」』
その他の市内関係の受賞者は次の通り。
▽興津照昭(磐城通運代表取締役会長)▽小名浜まちづくり市民会議▽小名浜清港会▽国谷潤(国土交通省小名浜港湾事務所総務課専門官=再任用)