Jリーグのクラブ経営情報開示 いわきFCは前年度から増収増益
Jリーグは26日、2022年度のクラブ経営情報を巡り、3月決算のJ1柏レイソル、湘南ベルマーレを除く56クラブについて開示した。
昨季J3のJ2いわきFCは、前年が日本フットボール(JFL)所属のため、全体の統計には一部反映されないが、売上高は7億7000万円(前年比2億4200万円増)、経常利益は900万円(同500万円増)、純利益は800万円(同700万円増)の増収増益となった。
売上高のうち、スポンサー収入が4億600万円(同2600万円増)、入場料収入が3200万円(同1100万円増)、物販収入は6300万円(同1800万円増)としている。トップチーム人件費は1億9200万円(前年はアカデミーも含め、2億2000万円)。
増収増益の背景にはJリーグ参入や、新型コロナウイルスの感染緩和が挙げられる。
運営会社・いわきスポーツクラブの担当者は「たくさんのお客さまに来場いただき、入場料収入を伸ばしていくことが一番。そうすることで、スポンサーの賛同も得られて収入につながるので、まずはサポーターの方を増やすため、より魅力的なクラブになるよう励んでいきたい」と話している。
Jリーグ全体では、クラブの売上高は1304億円で、新型コロナウイルスが影響する前の2019年度と比較すると、103%となっており、感染拡大前の水準に回復している。
単年度赤字は21クラブで、債務超過はJ1のセレッソ大阪、アビスパ福岡、サガン鳥栖、J2東京ヴェルディ、J3ガイナーレ鳥取の5クラブ。Jリーグはコロナ禍の経営状況を踏まえ、2023年度まで債務超過は、クラブライセンスに影響しないと決めている。