市議会6月定例会 アロハ着用で開会 内田市長「2つのエフをチャンスに」
市議会は1日、6月定例会が開会した。6月定例会は、恒例のアロハシャツを着用して臨む「アロハ議会」で、市議と内田市長ら執行部がアロハシャツを身にまとった。また新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類に移行してから、初めての市議会となり、徐々にもとの風景に戻りつつある。
アロハ議会は2006(平成18)年、映画「フラガール」の公開にちなみ、地元の機運醸成のために行われた。2015年に市制施行50周年のプレ事業として復活し、新型コロナウイルスの感染拡大による取りやめを経て、昨年から再び取り組んでいる。
初日の本会議では、会期を15日までの15日間と定め、物価高騰対策等を盛り込んだ計10億604万2千円の一般会計補正予算案や、企業版ふるさと納税を活用した基金の創設、国民健康保険税率の改定など計21件の議案が提出された。
内田市長は市政報告と提案要旨説明に立ち、若者の流出が大きな課題と指摘し、4月に双葉郡浪江町に開所した「福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)」と、サッカー・J2いわきFCの存在が、若い世代を還流させる鍵となると強調した。
「エフレイにより、魅力的な新規産業やスタートアップが生まれる。いわきFCは、数千人規模を動かす本市の歴史になかったもの。この2つの『エフ』の動きをチャンスととらえたい」と述べ、課題解決にまい進していく姿勢を示した。